ネットワークビジネスに狙われる地方の若者たち。
こんにちわ、ムトウです。
地方でネットワークビジネスをしている
若者が直面している危機と
ビジネスの本質を知りましょうという話です。
今、地方ではいろんなネットワークビジネス
(MLM、マルチ商法)が蔓延しています。
それについて思うことを今回まとめてみました。
ここからは完全に僕個人の見解なので
興味がある方だけご覧ください。
ネットワークのデメリットはデメリットだらけ？
僕が思うネットワークビジネスの究極のデメリットは
圧倒的に世間のイメージが悪いということです。
ねずみ講と勘違いされるというより、ねずみ講としか思われないのが現実です。
そして、ねずみ講＝犯罪まがいな事というイメージもあるので
勧誘活動をすればするほど自分の信用は薄れていくでしょう。
更にネットワークのリーダー達は
そんな事くらいで切れる縁なら
この先どうせ無くなっていくから気にする事はない
ということを言います。
でも考えてみてください。
もしあなたが、むやみな勧誘行為をしていなかったら
あの友人、あの知人とは今も良好な関係を築けていたかもしれません。
組織のアップの人からしてみたら
あなたの友人関係なんて実際どうでもいいのです。
シンプルに関係ないので。
それで本当に友人を失ってしまった人は
ネットワークのコミュニティーを抜けてしまうと
今まで仲の良かった友人は誰一人いなくなっています。
自分が属することのできる従来のコミュニティーは
既に失っているもんだからネットワークの
コミュニティーを抜けると一人になってしまうのです。
だから辞めれない。
稼げていなくても辞めきれない。
そんな人を結構見てきました。
そしてもう一つのデメリットは
リーダー人からの必要な連絡があります。
始めは自分の空いた時間にやれるからいいよ！とか
綺麗なうたい文句を沢山いってくると思いますが
実際蓋を開けてみると定期的にグループのリーダーから
進捗状況を尋ねられ今日は何人に声をかけた？とか
もはや営業会社の上司的な存在になってきます。
シンプルにうるさいです。
そしてもう一つのデメリットは
定期的に開催されるセミナーへの参加を強要される。
このセミナーは新規ユーザー獲得の為、既存ユーザーの
モチベーション維持の為に行われることが多いです。
そのセミナーには新規の人もやってきます。
コミュニティーの見栄えの為には人数は多い方がいいです。
だから既存のメンバーの参加はほぼ強制なのです。
セミナーで話される内容は基本毎回同じ内容で
何も知らないピュアな人に可能性の話をしてきます。
ネットワークビジネスの勧誘は、足音なくやってくる。
田舎、地方のネットワーカーが勧誘の際に使う流れは
１、SNSより今の友人から過去の友人をリスト化
２、『久しぶり！最近どう？』的なメッセージをコピペ一斉送信
３、返信に対して『今度ご飯でも行こうよ(^^』的なメッセージを送る
４、OKが出た友人と日程を合わせて予定を組む
※食事に誘われた人は昔の友人と何気ない食事くらいに思っているでしょうが
裏では”アポ○○件”とか言われていることがほとんどです。
５、突如仕事最近どう？的な話を繰り出してきます。
６、自分が今とても楽しい事に携わっていることをアピールしてきます。
※詳細は詳しく教えてくれず”すごい、ヤバい”的なことを連呼しています。
７、興味があるそぶりを見せてしまったら
『今度凄い人に会わせてあげるよ』的なことを言ってきます。
８、それに承諾して会ってしまうと２対１の構図ができてしまい
中々断り切れず仕方なくサインをしてしまう人もいるようです。
９、もう一つのケースではその”すごい人”が
偶然を装ってばったりからの２対１の構図とかもあるようです。
ビジネスは個人のリア充度をアピールすることではない
まず同世代のネットワークビジネスをしている人を
客観的に見て思うことがあります。
ビジネスを通して自分はこんなことやっています！
僕はこんな楽しい事に携わっています！
皆とは違うことをしています！
僕にはこんなに沢山の仲間がいます！
そう言わんばかりのセミナー時の集合写真であったり
同世代の皆でバシッとスーツを着て
ギラギラ系の写真を写メってSNSにUPしたり
稼ぐために始めたはずが、いつの間にか
リア充更新の為のツールでしかなくなっていることに
気づいていない人が多いのではないかなと思います
本人たちも気づかない間に目的が入れ替わっている人が多いです。
ビジネスはカッコつけることではありません。
カッコつけたければ実際に稼いだお金でカッコつけるべきです。
ビジネスの本当の目的
ビジネスの本当の目的は利益を出すこと。
ここまでは良く聞く話ですが
正しくは『双方の利益を出すこと』だと思っています。
顧客(需要側)と事業側(供給側)
双方の利益を生み出すことです。
どちらか片方だけでも利益が出ないのであれば
それはビジネスとして本当の意味で成り立っていません。
ネットワークビジネスの場合どうでしょうか？
新規参入者と既存ネットワーカーが提供しているものは
双方にとってしっかりと利益のあるものでしょうか？
既存ネットワーカーが提供している”モノ”は
稼げるかもしれないという”可能性の話”で
自信の身で立証できていない場合がほとんどです。
そのふわふわした可能性の話の対価として
この人達は報酬(お金)を得ます。
実際にネットワークビジネスをやってみた人で
双方の利益がしっかりとあるモデルであれば
辞める人はほとんどいないはずです。
何故なら利益があるのだから。
ですが実際、入会したはいいものの中々稼げず
毎月の高い商品代を払うのが馬鹿らしくなったり
本当に友人を失っていく自分に堪えれずにどんどん辞めていきます。
双方の利益が非常に生まれにくいモデルなので
ザルに水を流しているかのごとくどんどん入っては
人が辞めていく人が続出しているのです。
その結果、辞めた人は
ネットワークビジネス※副業
に対して良くないイメージを抱いてしまいます。
勿論自分が決めたことに対してやりぬかなかったら
そりゃ利益を得ることなんてできません。
しかし、ネットワークビジネスが
やりぬくほどのものではなかったと
みなされてしまったのですから
それはそれで仕方ないです。
狙われる若者たち
カフェなどでよくネットワークビジネスの
勧誘シーンを目撃するのですが
必ずと言っていいほど彼らは夢を訪ねています。
そして、共感してあげた後に
『このビジネスで成功してその夢かなえようよ！』
２０歳そこらの若者が
今まで聞いたこともないような
可能性の話をされワクワクさせられ
興味関心をそそられ自分ももしかしたら、、、
そうやって契約までに至るのです。
もちろん可能性はゼロではないですが
限りなくゼロに近いというのも事実です。
それならまだTwitterでブロガーさん達をフォローしまくって
いろんな人のブログを見て勉強し
自分でもブログをはじめて
そのブログにGoogleの広告張り付けたほうが
よっぽど稼げる可能性があります。
お金もほとんどかかりません。
月の飲み会を一回我慢すればそんな経費余裕で賄えます。
ただそれにはブログの勉強
文章の勉強を一からしなくてはいけないのです。
一から何かを学ぶということを今の若い人はできないようで、
できるだけ楽なものを追求していった結果紹介だけで(勧誘だけ)で済む
ネットワークビジネスに辿りつくのだろうなと思います。
お金は楽して稼げないし
価値を与えずして対価を貰いたいなんて
そんな詐欺でもない限り生まれません。
なぜネットワークビジネスは宗教と言われてしまうのか？
答えは簡単です。
ネットワークビジネスの(マルチ商法、MLM)の世間的印象が悪すぎるのです。
そして当然ねとワーカー自身も自分たちが世間から冷たい目で
見られているということは知っています。
ですがネットワークビジネスをやっている人は
自分のやっていることに自信を持たないと
勧誘という行動まで至りません。
なので、自分自身で何回もセミナーに通い
自分はこんなに良いものを提供しているんだ！
何度も何度も自分に言い聞かせ
ようやく勧誘できるようになります。
自分はネットワークビジネスをしています。
ネットワークビジネス、マルチ商法で稼いでいます。
心の底から自信を持ってそういえる人は少ないと思います。
これは素晴らしいものだ！
無理矢理自分に言い聞かせていても
無理していることは自分が一番よく分かっているはずです。
実際に月に数十万とか稼げていてそれ一本で
生活で来ているのであればまだいいでしょうが
ほとんどの人はネットワークビジネスだけで生活するということはまず無理です。
仮にそれだけで稼げる人が出てくるほど
稼げないプレイヤーも膨大に増えていくのです。
ピラミッドの構図と同じなので。
結論いうとネットワークビジネスは
ねずみ講なんかじゃなく
犯罪でも何でもありません。
ただのマルチ商法です。
海外の富豪は基本的にネットワークビジネスを
やっていると良く聴きますが日本と海外では同じ人間でも
住民性が全く違います。
日本では世間のイメージが局単位悪い分
合法かそうでないかを密に説明しなくてはいけません。
そんな誤解を解くことからがスタートの
ビジネス(副業)が今後伸びていくわけ無いです。
これからどんな新しいネットワークの会社が生まれようと
その会社に所属して(社員と一緒)こそこそ活動するだけでは
どうにもならないのです。
せいぜい一時的に稼げて後伸びせず
普通の生活に戻っていく人がほとんどだと思います。
でもこれってあなたが悪いんじゃないんです
今まで色々書いてきましたが別に僕自身は
ネットワークビジネスを否定しているわけではありません。
むしろ自分の現状、未来をより良くしようと
まだ見ぬ副業の世界に足を踏み入れたことはホントにすごい事だと思います。
何もやった事が無くてビジネス全般を否定、非難する人達の方が
僕からしたらよっぽどたちが悪いです。
自分の未来に時間とお金を投資するということ。
それができているだけでも２０歳そこらで
ネットワークビジネスをやっている人はすごいし
心から共感を持てます。
ただ、ビジネスの入りが惜しかっただけなのです。
例えばネットワークに出会う前に
ビジネスに興味を持ち、自分でめちゃめちゃ勉強して
貯金を使って株やFX、転売、WEBデザインをやっていたら
もう少し違った今があったと思います。
生まれたての小鳥のように
殻を破って初めて目にした生き物を自分のおやと思いこみついていく。
そんな感じでネットワークビジネスにこだわりすぎな人が多いと思います。
これまでの期間やってきたから
今辞めたら勿体ない、、、
そう思って損切りできていない人が沢山います。
パチンコだってそうじゃないですか？
もう少し粘ったら当たると思いこみ
結局持ち金全て無くしてしまう。
無くした時には全て手遅れなんです。
戻ってきません。
あなたは持ち金が全てなくなるまで
パチ台を打ち続ける人なんですか？
お客さんが本当に求めているものを知るべき
お客さんは何を求めて物を買うと思いますか？
商品ですか？
違います。
お客さんは商品そのものが欲しいわけではありません。
商品を手に入れたその先の結果が欲しいんです。
高級車を買う人だって
移動の為にその車が欲しいというより
高級車を持っている自分というものが欲しいのです。
化粧品を買う女性だってその商品自体が欲しいのではなくて
その化粧品を使って綺麗になった自分が欲しいのです。
ダイエットの本が欲しい人だって
その本が欲しいわけではないのです。
その本をもとにダイエットを成功させ
理想の体型を手に入れた自分が欲しいのです。
商品が欲しいわけではなく
その先の結果が欲しくて商品を買うのです。
じゃあネットワークビジネスはどうですか？
稼げる可能性を商品にしているのか
実際の健康食品等を商品にしているのか
自分がまだ稼げていない段階で
稼げるかもしれないというふわふわした可能性の話をもとに
相手の興味を引き上手く契約する。
新規契約者はその商品を買ったわけではないです。
稼げるかもしれないという可能性にお金を払って契約したのです。
稼げた先の未来を、結果を買ったのです。
ですが勿論そう簡単に稼げるはずもないので
送られてくる興味のない高額商品(健康食品等)を無理して使い
僕私はこの商品が好きで買っているんだ、
自分にそう言い聞かせるようになってきます。
ですがそれが限界に達すると
稼げると思って始めたのに稼げないものだから
そんな人はどんどん辞めていきます。
だからトップの人達も
辞めるのを引き留めてくるし
必要に連絡をしてくるし
今まで以上に無理な勧誘活動が活発化します。
そうやってどんどんと
ネットワークビジネスの評判は悪くなっていくのです。
お客さんが本当に求めているものは
商品ではなく結果です。
まとめ
あなたがこれからネットワークビジネスを続けていくか
新しく参入するかは自由です。
ですが、実はあなたが知らないだけでいろんなビジネスがあるし
初心者が取り組むにあたって最も適切な順序というものも存在します。
あなたがこれまでどのようなビジネスで
どのような思いをしてきたかはそれぞれだと思います。
ただ、思うような結果をまだ
手に入れていなかったりする場合は
やっぱり何か間違っていたのだと思います。
何度も書いてきましたが
ビジネスは楽して稼げるものではありません
双方の価値提供の図が成り立っていないと
それはビジネスとは言いません。
どちらにせよビジネスに取り組むことで
絶対に覚えておいてほしいのが
『全ては自己責任』ということです。
投資に失敗したら資金を回収できなくなるし
変なビジネスに手を付けると周りの信用を失います。
ですがすべてはあなたが自分でやると決断して
行動した結果なので誰かのせいにしたり
嘆いたりするのはお門違いです。
逆にあなたが仮に何かのビジネスを行って成功したとしても
それは全て周囲のお陰だということも覚えておきましょう。
オワリ
